通っていた大学の本館の前は芝生が広がっていて、バカ山とアホ山と呼ばれる丘があった。
そんなバカ山周辺には梅の木がいっぱいあり、3月の卒業式ごろになるとなかなかきれいに咲きそろっていたのが懐かしい。
当然、梅の花が咲いた後には梅の実ができるわけで。
で、その実を使い、自分で梅酒を漬けた。大学3年の時だった。
そんな梅酒があったのを今日母親に言われて久々に思い出した。
今の今まで飲まずにとっておいた(なめたことは多々あったが…)のを、初めて、きちんと口にした。
ロックで。
氷砂糖の量はそんなに多くなかったらしく、梅酒にしてはドライだった。
口にするたび、いろいろな思いがめぐっていた。

実家では節目の年に梅酒を漬けるので、また今年も漬けることになるかな。